スーパーカミオカンデおよび飛騨地方の研究施設を訪問しました!



  平成24年8月6日(月)から8月8日(水)の二泊三日で、SSHコア事業の一環として、本校生徒を含む愛知県内の高校生21名による飛騨地方の各大学の研究施設訪問を行いました。


【一日目】  京都大学大学院 理学研究科附属飛騨天文台


  京都大学大学院理学研究科附属飛騨天文台を見学しました。 飛騨天文台は高山市上宝町の、標高1280メートルの台地にあります。 まず、ドームレス太陽望遠鏡の説明を受けました。ドームレス太陽望遠鏡は高分解観測を中心として、 太陽外大気の振動現象、微細磁場構造、彩層・コロナ加熱、フレアに代表される太陽活動現象などを観測しています。 また、レンズの望遠鏡としては東洋一の65センチメートル屈折望遠鏡を見学しました。 これは、地上からの惑星観測の拠点として活躍しています。 残念ながら天候に恵まれず、太陽や惑星の観測を行うことはできませんでしたが、 どの施設でも丁寧に説明してくださり、大変有意義な時間となりました。

   



【二日目】 東北大学ニュートリノ科学研究センター(カムランド)
東京大学宇宙線研究所(スーパーカミオカンデ)


  スーパーカミオカンデとは岐阜県神岡町、神岡鉱山茂住坑に設置した素粒子観測装置です。 5万トンの水を入れた高さ約40メートルの水槽と、約1万本の光電子増倍管によって 太陽ニュートリノの観測を行っています。 カミオカンデを考案、建設へと導いた物理学者小柴昌俊氏は2002年その功績が評価され、ノーベル物理学賞を受賞しました。 宇宙線などの影響を避けるため地下1000メートル、坑道内をバスで15分ほど入ったところに研究所が設置されており、 到着したときには参加者たちからは歓声があがりました。 前身のカミオカンデは現在東北大学が使用しており、カムランドと名付けて研究活動しています。 こちらはスーパーカミオカンデとは違った手法で、反ニュートリノの検出を行っています。 地球内部において生じているであろう核分裂反応によって生じているニュートリノを観測することによって、 地球の熱生成モデルを検証することが目的です。 大迫力の研究施設を目の当たりにして、生徒たちも必死に説明を聞き、たくさん質問をしていました。

   




【三日目】  京都大学地震予知研究センター


 最終日には、高山市上宝町にある京都大学地震予知センターを訪問しました。 まず始めに観測抗の中に入り、そこに設置された地震計と観測方法について説明を受けました。 その後研究所で、地震観測のデータや、そこから推測される地盤の動きや歪みなどのシミュレーションに関する講義をしていただきました。 観測対象地域は跡津川断層系など多くの活断層が存在しており, また,飛騨山脈は日本列島の中でも地形的に特異な地域であることから、 歪み集中帯が見出されるなどテクトニクスの上からも注目されています。 地震観測の最前線を見ることができ、生徒たちの興味・関心も存分に引き出されました。

   



どの施設でも、普段では目にすることのできないような設備や実験装置をみることができました。 それぞれの講座における説明は最先端のもので、内容も難しいものだったのですが、少しでも知識を吸収しようと、 生徒たちは必死にメモを取り、質問をしていました。この体験が、彼らが研究者を目指す上での第一歩となれば幸いです。